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掃除&ステルス。綺麗に死体を片付ける「シリアルクリーナー」 レビュー

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ec.nintendo.com

 

もう一つのポーランド代表、テヨンジャパン配信の「シリアルクリーナー」レビュー。

攻撃不能で逃げ隠れることと掃除しかできないシンプル操作なステルスアクションで、古めかしくも魅力的なグラフィックと「掃除屋」という裏稼業への着眼点がユニークな良作。捕まると即死なこともあって少し難易度高めな印象だが、設定で興味を持たせて一目で面白そう!と思わせてくれるいいゲーム。翻訳はちょっとブレてたかな……。

 

記事とは関係ないがワールドカップで日本とポーランドのどちらを応援するか、本社テヨンとジャパンで揉めていたらしい。ほほえましいですね。

 

 

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殺人現場の掃除を生業とする男・ジョージを操作して死体を始末し、証拠品を回収し、血痕の清掃を行い、綺麗になった殺人現場から華麗にずらかるステルスアクション。

馴染みの顔からの清掃業をこなしていく中、ジョージに舞い込んできたある依頼が発端となって彼の人生は徐々に狂わされていく……というのがストーリー。

 

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ステージ開始前に出てくる真っ赤なタイトルロゴがかっこいい。全ステージ専用にデザインされている気合の入りっぷり。

 

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ジョージは謎の第六感「クリーナーセンス」を使用することで現場の全体像を把握可能。この画面で死体や証拠品の位置を把握し最適なルートを見つけながら現場を清掃していくことになる。死体は担ぎ上げて始末する必要があり、動きが遅くなる上に足音も大きくなるので退路の確保が非常に重要となる。

クリア条件も表示されており、このステージであれば死体を3体、証拠品を2つ、血痕を65%清掃してずらかればステージクリア。清掃対象の位置はある程度ランダムなので難しい配置だと思ったらリトライするのも手。

 

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始末は自分の車で運び去るのが基本だが、ステージによってはビルから投げ落としたりワニに食べさせたりとバリエーション豊かな清掃方法が用意されている。このときに表示されるジョージのぼやきも魅力の一つ。

 

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血痕は掃除機で吸い取ればお掃除完了。また血痕の上はいつもより移動速度が上がるので、あえて残しておいてスムーズな現場清掃に利用することも可能。「血痕の上を滑って移動することでスピードアップする」らしい。どういう物理法則かわからないが使えるものは使うのが一流の清掃屋。多分。

 

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警察から逃げるためにゴミ箱やダンボールに隠れることもでき、隠れている間はどんなに近づかれても絶対に見つからない。伝説の傭兵も安心。発見されて逃げ回ってるときに隠れても見つからないという、警察の優しさが垣間見える仕様となっているので存分に利用したい。ちなみにこの辺りが厳しくなり発見時隠れ無効などの制限がかかるチャレンジモードも用意されている。

 

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捕まってしまった場合はなすすべなく警棒で殴られたり射殺されたりとバイオレンスなゲームオーバーが待ち受けている。それにしても殺人現場をうろつく男が怪しいのはわかりますが発見次第いきなり射殺はやりすぎじゃないでしょうか。ミイラ取りがミイラになるというやつですね。

 

各ステージにはフィルムとマガジンのどちらか1つが隠されており、発見すると隠しステージとコスチュームをアンロックすることができる。ただこの隠しアイテムはクリーナーセンスに引っかからない(物自体は見える)しそもそも物が小さいのでちょっと見つけにくい。ステージ毎の発見状況も表示がなく発見済みとそうでないステージの区別が付かないのも難点。

 

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なお隠しステージは名作映画たちをモチーフとしており、ノリはこんな感じです。めちゃくちゃ見たことあるタイトル。

 

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殺人現場をうろつく網タイツの男!これは職務質問(物理)待ったなし!

 

低価格帯のインディーゲームということもあってそれほど濃い展開や描写はないものの、いい意味で「こういう映画ありそう!」という感じのストーリーで面白かった。背景や小物まできっちり描かれた年代物のポスターのようなグラフィックも魅力的。アクションは地味に感じるかもしれないがそれもまた裏稼業っぽくて良し。殺伐としたゲームの後は清掃業への転職がおすすめ!