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Typoman 雑感

www.typoman.net

 

英語のアナグラムで単語を作ってパズルを解いていくアクションゲーム。タイトルに入っているTypoとは打ち間違い、タイプミスという意味。

文字だらけで一見質素なグラフィックだが、文字だからこそ作れるダイレクトで強烈なメッセージが魅力的な作品。

 

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起動時の画面。Typomanの世界はほとんどが文字で構成されていて、主人公の体は「HERO(英雄)」で敵の体は「FEAR(恐怖)」や「HATE(憎悪)」で形作られている。ギミックの門やレバーにも「GATE」「LEVER」とそのまま書いてあってわかりやすい。

プレイヤーは地面に転がっている文字を並び替えることで新たな言葉を作り出すことができ、例えば

 

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 「NEWWORD」という文字列から

 

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「DOWN」を作ることで門が下りて進めるようになったりする。ギミック自体はオーソドックスなものが多く、必要な単語も中学英語レベルで足りると思う。

単語は効果がないものから効果はあるけど役に立たないものまで様々。単語によっては帽子をかぶったり剣を持ったり、HEROは意外と色んな姿を見せてくれる。役には立ちませんけども。

 

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 時には墓石が落ちてきて死んでみたりもする。R.I.P。

 作った単語は記録されていくし訳も表示されるので、とりあえず思いついたものはどんどん作っていくといい。ただちょっと怪しい訳もあるので、日常使う前に辞書を引いたほうがいいと思う。訳に付いては前に記事を書いたので良ければこちらも。

 

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後ろに「ER」をつけると大抵単語として成立するんだけどこれはだめだった。マシュしかいないからね。そういう問題じゃない。

 

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転がってきた「O」が「E」にくっ付いて「EVOLVE(進化)」して歩けるようになったシーン。こんな感じの文字を組み立てたグラフィックを活かした演出が抜群にかっこいい。ラストシーンは「これがやりたかったのか~~~!!!」ってなって最高。

ギミックに堂々と名前が書いてあるので何が動かせるのかわかりやすく、それでいて「はい次はこれが動くからね!」みたいなお節介さを感じさせないのもこのグラフィックならではだと思う。

 

アクションとしてもパズルとしてもさほど難易度は高くないのだが、とにかく英語能力が要求されるのが最大の壁。中学英語レベルで足りるとは書いたが必要な単語をアナグラムで作らないといけないので、英語ネイティブじゃない人にはなかなか厳しいと思う。というか実際俺にはかなり厳しかった。

 

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特に大変だったのがRIPやSHIELDERを作るのにも使ったこの仕掛け。好きな文字を選んで単語が作れるのだが、同じ文字が何度も使えるので作れる単語の数がとにかく多く、その中から先に進むのに必要なものを考えないといけない。プレイヤーの英語力と発想力がモロに試される。

ここも含めて俺は答えがわからなすぎたので実況動画を何回も見た。言語の知識は一朝一夕じゃどうにもならないし諦めも肝心。

 

打ち間違いから生まれたHEROの物語、英語は本当に難しかったけど面白かった。