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聖グロリアーナ女学院は弱くない、じゃなくて強い!

もう1年以上前に導入された台に対して今更言うのも怨念じみてると自分でも思うのだが、今まで言える場所がなかったので今言う。パチンコ及びパチスロガールズ&パンツァー。原作も含めてとても好きな台ではあるのだが、一つだけ物申したい。

聖グロリアーナ女学院の扱いについてである。

 

パチンコ版はいわゆるバトルタイプの演出であり、確変中に自キャラとして選んだ学校がライバル校に勝利することで確変継続する。大洗女子を自キャラとして選んだ場合、ライバル校の勝率は高い方からアンツィオ>聖グロ>サンダース>プラウダ>黒森峰の順になっている。

一方のパチスロ版も似たようなもので、ライバル校に勝利することでARTが継続する。こちらは自キャラが大洗女子固定、勝率もパチンコ同様。

どちらもバトル演出を挟む展開なので、大洗が勝ちやすい学校にはどうしても「弱い」という印象が付いてしまいがちだ。実際最も勝率の高いアンツィオ戦はアニメでもほぼ圧勝に近い展開で、パチンコでもパチスロでもほぼ勝利確定として扱われている。サンダース>プラウダ>黒森峰と勝率が下がっていくのも決勝戦に向かっていくことを考えればうなずける。

だが、アンツィオの次に弱いことになっている聖グロは話が別だ。なぜなら大洗女子学園は聖グロリアーナ女学院に「一度も勝っていない」のだから。

 

アニメ及び劇場版において、大洗女子は聖グロと2回対戦し、いずれも敗北している。

1回目の練習戦ではあんこう以外のチームの練度の低さもあって惜敗。むしろタイマンまで食らい付いたみほの戦術眼が輝く一戦ではあったが、負けは負けだ。ほとんど素人しかいないチーム相手に敗北寸前まで持ち込まれてる時点で聖グロどうなんだとか言うのは止めてほしい。

2回目のエキシビションマッチでも知波単の特攻というハンデこそあったものの、それなりに有利な状況まで追い込んだ上で敗北を喫している。しかもダージリンとカチューシャが最後に取った身代わり戦術は完全にみほの予想外の奇策であり、こちらは完全に上を行かれたと言ってもいいだろう。

 

この対戦結果からもわかる通り、本来聖グロは大洗女子にとって天敵中の天敵。パチンコ版は劇場版公開から約半年後に導入されており、開発時期を考えると劇場版の戦いについては考慮されていない可能性もあるが(演出もアニメ版準拠のものしかない)、それでも大洗にとって強敵なのは間違いない。

にも関わらず聖グロがチャンスキャラ扱いされているのは、ガルパンのやや特殊な展開が原因と思われる。

 

基本的にバトルスペックのタイアップ台では、主人公たちが先に戦ったキャラほど弱いチャンスキャラで、後に戦ったキャラほど強い危険キャラとして設定されることが多い。これはこれで間違っているわけではない。

わかりやすいのが(パチンコにはなっていないが)ドラゴンボールで、序盤に出てきた敵キャラよりも終盤に出てきたキャラのほうが圧倒的に強い。それはもう次元が違うレベルで強い。これはドラゴンボールがバトル漫画ゆえに絶対的な強さの尺度を設定していて、かつ主人公が最強の物語だからこそ成り立っている。「フリーザより戦闘力の高い悟空」が、その後出てきた「フリーザより戦闘力の低い敵」に勝っても面白くない、というわけだ。

 

しかしガルパンでは主人公たちが、「先に出た敵」である聖グロに敗北し「後に出た敵」である黒森峰に勝利する、という展開で、しかも黒森峰は聖グロに勝利しているという三すくみのような関係になっている。そこに「先に出た敵のほうが絶対的に弱い」というバトル漫画的な当てはめ方をしたために、本来の展開に合わない設定になってしまったのではないだろうか。

 

ちなみにパチンコ版で黒森峰を自キャラに選択すると、戦車道大会で勝利した聖グロがチャンスでそれ以外にも有利、敗北した大洗だけが強敵となり、アニメでの展開に沿う形になる。さらに他のどの学校を選んでも大洗は強敵扱いで主人公かつ優勝校の貫録を見せつけてくれる。この設定ができるんだったら大洗サイドの設定もなんとかなったんじゃないのか。

というか実は聖グロはどの学校にとっても勝利期待値80%以上と、明らかに共通のチャンスキャラにされている。主人公に唯一勝った学校なのにいくらなんでもあんまりだ。

 

最終章の展開がしばらく続くこともあり、劇場版要素を取り入れたパチンコ・パチスロが今後出てくる可能性は十分ありうる。今度は聖グロリアーナ女学院がが大洗女子学園の前に強敵として立ちはだかってくれることを期待している。