プロジェクトディーバ フューチャートーンDXの幸せな時間
プロジェクトディーバシリーズ最新作。238曲(全曲PV付き)396衣装(+装飾品)、前作フューチャートーンのDLCを全部収録した完全版といった感じのゲーム。初音ミク10周年のお祝い作品でもあって、まだ10周年なのかという気もするしもう10周年なんだという気もする。時の流れは早い……。
俺がミクにハマってたのは何年も前なので正直知らない曲の方が多いのだが、それでも遊んでて耳が幸せなゲーム。全曲ボカロという統一感と色んなクリエイターが曲を作っているが故のいい意味でのまとまりのなさが同居しててすごく良い。ザ・JPOPな恋愛ソングからネジをどっかに捨ててきたような厨二電波ソングまで、幅広いジャンルの曲が歌ってもらえて遊ばせてもらえるのはプロジェクトディーバならでは。
メインメニューはこんな感じ。リズムゲームは名前の通りリズムゲームを遊ぶメインモード。
膨大な曲の中から好きな曲を選んで遊んだりPVだけ見たりできる。曲名順、難易度順、ボカロキャラ順、成績順でソートができて、お気に入り機能やランダム選択もあって抜かりない。
難易度はEASY、NORMAL、HARD、EXTREME、EX EXTREM(一部楽曲のみ)の5種類。高難度になると4ボタン・十字キー・スティック(orLRボタン)をフルに使うので結構忙しい。ライフがなくなるとゲームオーバーだが、とりあえず全体を確認したい場合は完奏モードをONにすることでゲームオーバーにならなくなる。息の長いシリーズだけあって色々親切。
今回はプラクティスも用意されていて、リトライ地点を設定して特に苦手なところを素早く重点的に練習できる。
PVも全体的にかなり凝ってる出来で、だらだらPVを眺めているだけでも相当楽しい。プレイリストを作っておけば他の作業をしながら流すのにも最適。「メルト」みたいにシリーズの最初の頃からある曲だとちょっと演出が弱かったりするが……そういう意味でもPV作成機能がオミットされてるのはちょっと残念。まあ色々大変な機能だろうから致し方ないのかな。
検索予測を見る限り需要があるのは間違いないんですけどね。SEGAはパンツの作り込みにも定評があるからね。VRのフューチャーライブでもすごかったからね。衣装によってちゃんとパンツやタイツが違うものを履いてるし、超接近して下から覗き込むことができるから「パンツ確認」にとどまらない「パンツ鑑賞」ができてね。いやパンツ以外もすごく良いゲームなんですけど。
それとPVは好きなシーンで一時停止と写真撮影ができて、縦長や正方形での撮影やスタンプによるデコ機能も使えるようになっている。
デコ例。曲ごとに固有のタイトルロゴが使えるのが良い。
PS4だけあってグラフィックはすごく、デフォルト衣装でもシワの質感とかがはっきり。ふくらはぎとかひかがみ(ひざの裏のこと)のこの感じ良くないですか?どう?
PVモードで撮った写真はランダムにローディング画面に使われることもあるのだが、こんな写真ばっかり撮ったせいでやたらとひかがみが出てくるゲームになってしまった。
カスタマイズではモジュールや髪型、アクセサリーなどの設定ができる。新しいものを手に入れるにはリズムゲームを遊ぶと手に入るVPが必要。楽曲毎の設定と全曲共通の設定を別にできるので、曲に合わせた服とお気に入りの服を簡単に切り替えられる。モジュールだけランダム、髪型だけランダム、といった細かい設定もあったり。
リズムゲームとしてはもちろん、PVビューワーとしても楽しめる決定版。こんだけ色々入って8000円はむしろ安い。人生のどこかでボーカロイドに惹かれたことがある人はぜひ。
ヒェッ……